福音の息吹(プネウマ)

2018年9月に生まれてはじめて奄美大島を訪問しました。到着した初日、田中一村記念美術館を訪問しました。絵画に疎い私は、「田中一村(1908~1977)」という名をその時、初めて知りました。水墨画の神童としていち早く活躍した一村でしたが、日本画へと画風を変えてからは、苦労と挫折が続き、亡くなって10年が経ってからようやく再評価され「日本のゴーギャン」とも呼ばれています。

国立療養所奄美和光園内にある和光伝道所も訪問しました。先述の田中一村は、奄美和光園との出会いの中で、近くにアトリエを構えたそうです。名瀬教会の青山実教師から、今は年数回の礼拝を守るのみと説明を受けながら伝道所に入ると、部屋に射し込む光、椅子の並び、講壇、その一つ一つが目に焼き付きました。<ここ>にある福音・恵み。確かに礼拝が守られていた息吹(プネウマ)…。

瀬戸内海にあるハンセン病療養所・大島青松園の教会に通っている、シンガーソングライターの沢知恵さんの言葉を思い出しました。

私はそこの礼拝が大好きだったので、行く度に勝手に掃除をしていたんです。建物は使わないと痛みますから。そうしたらね、掃除機をかけていてふっと振り向くと、天国に行ったはずの入所者の方々がいるんです。えっ!と思って、心臓がドキドキして。私こういう話は苦手で、経験したことなかったんですけど。それで、「あぁ、私はここで礼拝をしたいんだ。お掃除じゃなくて、神様を賛美をしたい、祈りたい、み言葉を聴きたいんだ」と、分かった瞬間だったんです。

本日は家庭礼拝という形になりましたが、同じ神さまの息吹が、各家庭にそして教会に吹いていることを信じています。(有明海のほとり便り no.244)