多くの祈りが注がれた結婚式

4月30日(土)、Sさん・Iさんの結婚式の司式を行いました。場所は神奈川県逗子にある「SYOKU-YABO農園」という農園レストランでした。農園のど真ん中で行う式です。3月に行った最後の結婚準備会で、プランナーの方にここの会場写真を見せていただいた時…驚きました。こんなにユニークな場所で、結婚式の司式をしたことはなかったからです。おそらく他の牧師たちに聞いても同様の答えが返ってくるでしょう。

けれども、とっても嬉しかったのです。野の花が、空の鳥が、そして木々が一緒に参列してくれているこの場所を、神さまが喜ばないはずがないからです。当日は天気を心配していましたが、気持ちのよい晴天に恵まれました。

さて、Iさんはキリスト教のご家庭で育たれ、いまも教会に通われています。Sさんは、そうではありません。むしろSさんのお祖父さまはお寺のご住職であったと伺いました。キリスト教の式でしたが、準備会の中で、Sさんから数珠をどこかに置いてもいいだろうかと質問がありました。すでに召されているおじいちゃんの思いも一緒に式を持ちたいのだと。即答はせず、少し考えさせてもらいました。そして、気づかされたのです。

数珠は仏教においては祈りのシンボルの一つです。そして、人の祈りは、宗教を超える普遍性を持ったものです。つまりこの結婚式に、多くの祈りが注がれているということを。キリスト教のご家族から、仏教のご家族から、多くの友人・知人たちから。そして、すでに召されてSさんのおじいちゃんや、Iさんのお父さんから…。

その祈り一つ一つを、神さまは喜んでいるはずです。

結婚したお二人に豊かな祝福がありますように。(有明海のほとり便り no.259)