九州教区総会が終わりました。他教区で議長をされていた方とお話をする機会があったのですが、「九州教区はとても丁寧に議論を積み重ねていて羨ましい」と言われ、その通りだと思いました。以前わたしがいた東北教区でも1泊2日でしたし、全国的にも2泊3日で行っている教区は少ないと思います。タイパ・コスパを考えたら決して有効な手段とは言い難いかもしれません。けれども、対面で3日間過ごし喧々諤々(!)議論をしていると、確かにそれぞれの顔がよく見えるようになっていくのです。一年に一度しか会えない方たちも多く、しかも自分とは違う考え方・捉え方をされている方の意見を聞く、貴重な機会ともなっています。
特に印象に残っているのは、教区財政を巡る議論です。信徒数が減少していく中で、相関して財政もかなり厳しくなってきています。特に、謝儀保障のために互助献金をどのように集めていくのか、あるいは教区全体の機構改革が求められているのです。この議論の中で、ある議員が「確かに色々な方策が必要。けれども、このままでいいのか?会員が減ったから、収入が減ったから〇〇します、という対処療法だけでいいのか?しょぼくれた教会になってしまうのではないか?もっと福音宣教のために出来ることがあるのではないか?もっと献げることが出来るのではないか?」と問いかけたのです。これを聞きながら、荒尾教会・荒尾めぐみ幼稚園の信仰の先達たちが、渾身の祈りと奉仕と献金を献げながらこの地で働かれたことに思い巡らしました。
小さく欠け多きわたし達ですが、「心を高く上げ」(讃18)て、神と隣人とに仕えていきましょう。(有明海のほとり便り no.411)