在日大韓基督教会との宣教協約

日本キリスト教団は、1984年に在日大韓基督教会と宣教協約を結びました。先日、教区宣教協力委員会があった際に、委員皆で音読しました。宣教協約の存在はもちろん知っていましたが、その中身をじっくり読んだのは初めてで、改めてその意義を深く味わうことが出来ました。

序文には次のように記されています。

日本基督教団は、神のみまえに、在日韓国人キリスト者たちとその同胞に対する戦前、戦後にわたる罪責を告白し、今日の在日大韓基督教会との協約締結を感謝する。教団は、第2次世界大戦下にみずから戦争に協力するのみならず、在日朝鮮基督教会を、主体性を奪ったまま日本基督教会の一部分として教団に組み入れ、日本帝国主義の戦争への協力を強制した。戦後、在日韓国キリスト者たちが教団から脱退して、在日朝鮮基督教連合会を形成していったとき、教団はこれを真摯に受け止めることをせず、また 1967 年の「戦争責任告白」にもとづいて韓国3教会と協約を締結するときも、仲介の労をとられた在日大韓基督教会に対しては、謝罪の上に立った協約を結ぶこともなく今日に至っている。われわれ教団は、日本が戦前戦後を通じてアジア諸国の人々を抑圧していることを認識し、国の内外を問わず、この抑圧下にある人々とその教会への責任を覚え、在日韓国・朝鮮人問題を受け止めてそれに取り組み、在日大韓基督教会との言葉とわざによる宣教協力をその課題とすることを決意する。

この協約では、①職制と聖礼典の相互承認、②宣教協力、そして③在日韓国・朝鮮人の人権問題への取り組みが約されています。荒尾教会においてもこの協約を大切にしていきましょう。(有明海のほとり便り no.404)