梨狩り

9月21日、地区教育部主催で荒尾にて梨狩りが行われました。最初に担当の大田牧師(武蔵ヶ丘)より打診の電話をいただいた時には、あくまで子どもたちを対象とした行事だったので、多くても20名くらいかなと話しました。蓋を開いてみたら、なんと7教会子ども17名・大人34名の51名もの方たちが参加されました。特に各教会ともに新型コロナウイルスの影響で行事がほとんどキャンセルされている中で、楽しみにして下さったようです。

本田観光梨園では、ほとんどの方が生まれてはじめての梨狩りに、子どもたちだけでなく大人も興味津々でした。2つお土産として地区からいただけるとのことで、出来るだけ大きい梨(?)を探しました。

その後、荒尾教会に移動してそれぞれお弁当をいただきました。心配していたほどは密にならず、ちょうどよい距離を空けられたと思います。昼食のあとには、各教会から参加者紹介をしました。荒尾教会からは子ども8名・大人7名の4家庭が参加しましたので、各家庭からも挨拶の言葉をいただきました。ふと気付けば挨拶をして下さった方たちみんな「卒園生」で、神さまの不思議な導きを感じました。次に4つにグループ分けをしてゲームをしました。子どもも大人もみんな楽しみました。

地区でも一番長い牧師たちに聞くと、このように荒尾を会場に地区教育部の行事をしたことははじめてではないかとのことでした。熊本地区の教会・信徒の多くは熊本市内に集中しているので、荒尾教会・荒尾めぐみ幼稚園に来れてとても嬉しかったと、何人もの方から言われました。

教会・幼稚園として、神さまから大きな祝福をいただいた一日でした。(有明海のほとり便り no.178)

礼拝と現場の両方によって

『信徒の友 10月号』では「献身者を支える」という特集が組まれています。その中で、佐々木結(ひとし)さんという同志社大神学部生の文章が胸を打ちました。

佐々木さんは東京の弓町本郷教会に通う両親のもとで育ちますが、スムーズに召命が与えられたわけではありません。むしろ「疑うならとことん疑ってみようと考え」同志社神学部へと進みます。神学の学びに励み「知識は増しましたが信仰は深まりませんでした。」

そんな佐々木さんの転機となったのは、「バザールカフェ」との出会いです。そこは、京都教区が運営に関わり、元宣教師館を使って、セクシュアリティ、年齢、国籍など、多様な人たちが集うカフェです。私が親しくしている友人たちも関わっているカフェで、一度ぜひ訪問したいと願っています。

佐々木さんはその中心メンバーとなり、いまでは運営委員も務めるようになります。そして変わっていくのです。

神学部で学び始めてから5年半がたち、ようやく気づきました。神学生の学びにおいて重要なのは教室と現場の両方で、それぞれの学びが互いに関わって両輪のように回転していくことなのだ、と。

佐々木さんの言葉を私たちの日々に置き換えるならば、信仰生活において重要なのは礼拝と現場の両方なのです。そして「現場」とは、私たち一人一人が月曜から土曜まで遣わされている家庭や職場・学校などでしょう。それぞれの「現場」は単なる場や空間ではありません。そこにも働かれる神さまの息吹に深く耳を傾けていくこと、そして隣人を愛することを通して、私たちの信仰も確かに深まっていくのではないでしょうか。(有明海のほとり便り no.177)

オンライン礼拝や紹介動画

新型コロナウイルスの蔓延によって、どの教会も礼拝の守り方を変更せざるを得なくなりました。先日の地区委員会・教師部委員会でも、ほとんどの教会でプログラムを短縮したり家庭礼拝に切り替えたりすることで、対応している様子が分かち合われました。

さらにいくつかの教会では、インターネット配信も活用しています。例えば熊本草葉町教会では、Youtubeチャンネルを開設し、会堂に集うことの出来ない方たちのために同時中継(ライブ配信)をし、また後日観ることが出来るようにもされています。あるいはインターネットへのアクセスが難しい方のために、礼拝を録音したCDを後日郵送している教会もあります。

そういった話しを伺いながら、荒尾教会ではどんなことが出来るだろうか、いやそもそもそういった工夫をしたくても、そのための時間をつくれるだろうか…、宿題として持ち帰ってきました。

幼稚園の方ではすでに次年度の園児募集が始まっていますが、コロナの影響もあり見学者がまだ1組しか来ていません。例年に比べると大分出遅れてしまっており、危機感を抱いています。少しでも出来ることをと考え、HPを充実させ、Youtube動画を2つ作成しました。9月1日に公開した1本目はすでに「269回」視聴されています。その多くはおそらく関係者だとは思うのですが、それでもそれだけの方たちに届けることが出来て感謝です。2本目は今朝公開しました。一人でも多くの方に届けばと祈り願っています。

荒尾教会の紹介動画を作ったら観て下さる方もいるはずです。また、フィリピンにいるKさんたちと例えば月に一回でもオンラインで繋がって礼拝を一緒に捧げられたらと夢がふくらんでいます。

ご協力とお祈りをお願いします!(有明海のほとり便り no.176)

本日の礼拝について

台風10号が接近しております。大きな被害が出ないようにお祈りいたします。

8月に予定していた山田原野教師の伝道師(副牧師)就任式をコロナ禍で今日に延期しました。そのため、本日の主日礼拝は就任式を兼ねて予定通り行います。

礼拝後に予定していた、学法理事会や教会役員会は延期いたします。

くれぐれもご無理のないようにお願いいたします。

それぞれの場所で捧げる祈りと礼拝が、同じように祝されることをお祈りいたします。

原野先生をお迎えして

荒尾教会の副牧師(伝道師)として山田原野先生をお迎えできることを、神さまに感謝いたします。

昨年度まで、荒尾めぐみ幼稚園・霊泉幼稚園の2つで同じ学校法人を構成していましたが、実質はそれぞれ運営を分けて行ってきました。けれども、山鹿教会・霊泉幼稚園で原野先生を新たに招聘するにあたって、共働型へと移しました。新任の牧師園長として働かれる原野先生を孤立させるのではなく、学法全体で支えていくためです。

また同時に、荒尾教会としても原野先生を祈り支えていくため副牧師(伝道師)として招聘することとしました。先生に担っていただくのは、あくまで第一主日礼拝奉仕および礼拝後の学法理事会および役員会のみです。まずは今年度、定期的に出会い信頼関係を構築していきたいと願っています。

注意したいのは、荒尾教会・荒尾めぐみ幼稚園が一方的に支えていくかのように見えますが、実際はまったく違うという点です。

山鹿教会は教会員数名と荒尾教会よりも確かに小さいかもしれません。けれども、この「ともし火」を消すことなく確かに導かれる神さまに出会う時に、私たち自身の信仰は深められ、荒尾教会の宣教が大きく励まされます。

霊泉は園児約25名とめぐみよりもさらに小さい園です。けれども、小さいがゆえにとてもきめ細やかな思いやりと、落ち着いた温かい空気が流れています。霊泉との出会いからめぐみが学ぶことはとっても大きいはずです。

人間の体内では、血液が循環することによって<いのち>が育まれていきます。同じように、原野先生の就任を機に、荒尾教会と山鹿教会、そして荒尾めぐみ幼稚園と霊泉幼稚園の間で、神さまの恵みがより豊かに循環していきますようにと祈り願っています。(有明海のほとり便り no.175)