礼拝準備をしていると、どうしても行き詰まってしまう時があります。そのような時には、音楽を聴いたりして、気分の切り替えをするのですが、BGMのように聞き流す音楽だと中々うまくいきません。
そのような中で、数ヶ月前に出会ったチェリストの音楽に深く感動しました。シェク・カネー=メイソンというアフリカ系イギリス人・21歳のチェリストです。数多くの賞を受賞している中で、ボブ・マーリーの『ノー・ウーマン、ノー・クライ』、レナード・コーエンの『ハレルヤ』などもカバーし、大きな注目を浴びました。
その中の一曲に、「黒人霊歌(traditional)」で有名な「Deep River」があります。奴隷としてアメリカへ連れこられた「黒人」たちが、魂と信仰を込めて歌い繋いできた曲です。
Deep river, my home is over Jordan. 深い河よ、故郷は ヨルダン川の かなたに Deep river, Lord, 深い河よ、主よ、 I want to cross over into camp ground. 越えて向こう側へ、 みなのところへ Oh, don't you want to go to that gospel feast. ああ、あなたは 福音の宴に行きたくないのですか That promised land where all is peace. 約束の地 すべてが平和に包まれている地へ
シェクはチェロでこの曲を奏でるので、歌詞はありません。けれども、その演奏に霊的な深み・感動を覚え涙が止まりませんでした。もしインターネットが使えるならYoutubeでぜひ検索してみて下さい。(有明海のほとり便り no.182)