『信徒の友2月号』に「神のもとに戻る祈り」という沈黙の祈りが紹介されていました。「祈りのエクササイズ レッツ、トライ」というシリーズを、中村佐知さんというアメリカ在住の翻訳家の方が担当されています。
①「聖なる言葉」を決める 神の臨在を私たちに想起させるような言葉であれば、なんでも構いません(「イエス」「愛」「平安」など)。…沈黙の最中にあちこちに向いてしまう意識を神のもとに戻すための「錨」の役割も果たします。 ②数回唱える 目を閉じて楽な姿勢で座り、心を落ち着けた後、「聖なる言葉」を心の中でゆっくりと数回唱えます。… ③沈黙する 目を閉じたまま、意識を無にして20分間沈黙します。途中で何かを考えていることに気づいたら、そっと「聖なる言葉」を唱え、考えていたことを手放し、神のもとに戻りましょう。 ④祈りを終える 20分が過ぎたら、そっと目をあけ、しばらく沈黙を保ちつつ祈りを終えます。
神学校時代「禅とキリスト教」という授業がありました。禅を組むことによって、沈黙し、霊性を養うことを目的としたものでした。やってみると「沈黙」することがこんなにも難しいことなのかと、驚きました。常に何かを思い煩っている自分に気付かされました。そして、一旦手放すことによって、再びそこに立ち向かっていく不思議な力が湧いてくるのです。
と言ってもいきなり20分沈黙することは難しいかも…☺ 中村さんも5分くらいから始めることをすすめておられます。(有明海のほとり便り no.296)