信仰を告白するということ

使徒信条について、先々週書かせていただきました。古代教会のキリスト者たちの信仰告白に、現代のわたし達が継承し汲み取るべき、信仰のエッセンスが多くあることは言うまでもありません。けれども同時に、信仰告白は何か教条化され、律法化されてしまうものでもないはずです。もしそのようになってしまったら、すぐに形骸化し、わたし達の信仰は閉じたものとなり、イエス・キリストの信仰と離れたものとなるはずです。何をどのように信仰として告白するのかは、聖霊によるものであり、神の息吹に開かれているものです。

カナダ合同教会の「新しい信条」を紹介します。

わたしたちは一人ではありません わたしたちは神の世界に生きています。
わたしたちは神を信じています。
神は創造され、その創造のみ業を続けられています。神はイエスをこの世につかわし、言葉を肉体とされて、世と和解し、新しくされました。聖霊によってわたしたちや他の人々に働かれています。
わたしたちは神を信頼します。わたしたちは教会となるように招かれています。
神様がご臨在されていることを祝い、被造物を尊重しつつ生活し、他者を愛し、仕えるため、正義を求め、悪を退け、十字架に釘(つ)けられ、復活されたイエスをわたしたちの審判と希望とするために。
生と死、死を超えた生命であられる神がわたしたちと一緒に居られます。
わたしたちは一人ではありません。神様に感謝を捧げます。

 「わたしたちは一人ではありません」という信仰告白に、深く共感します。これもまた大切な信仰告白の一つではないでしょうか。(有明海のほとり便り no.301)