2012年春、わたし達が仙台に赴任した時は、まだわたしとHさんと1歳になる直前のBの3人家族でした。普段は被災者支援センター・エマオで働き、そして日曜日は家族みんなでいずみ愛泉教会に通わせていただきました。
特によく思い出すのが、「子どもの教会」です。毎週輪になって、礼拝堂に繋がる集会室で、子どもたちと礼拝を守りました。いま荒尾めぐみ幼稚園の合同礼拝も、輪になって行っていますが、その原型はいずみ愛泉教会の「子どもの教会」にあるのです。CSスタッフの「いくこりーな」が絵本の読み聞かせをしてくれる時、棒の先端に輪がついていて、絵本のどこに注目したらよいか教えてくれていました。「いくこりーな」は、障がい児教育の経験者でしたが、保育現場でも、いまだあれを越えるスキルに出会ったことがありません。「まもるさん」は自作の絵本を折に触れて読んでくれました。子どもの教会だけでなく、一緒に関わった被災地での子ども活動の際にも。あの絵が忘れられません。「ふだせんせい」は、子どもたちと全力で遊んでくれました。柏は「ふだせんせんせい」が大好きでした。見つけると走り寄っていき、手をつないでの逆上がりに何度も挑戦し、できるようになったのも「ふだせんせい」のお陰です。お連れ合いの「たきこさん」が暑い最中にタライを出してきてくれて、橅や同級生の穂岳くんを、「ほぼマッパ」で礼拝中に水遊びをさせてくれていました。キラキラ光る笑顔が目に焼き付いています。子ども達一人ひとりにどれだけの愛が注がれていたのか、今になって気付かされます。荒尾教会・荒尾めぐみ幼稚園で、子ども達とこの愛を分かち合っていきたいと願っています。
台風で再会が叶いませんでしたが、次の機会を作りたいと願っています。(有明海のほとり便り no.376)