荒尾めぐみ幼稚園のMission(使命)

木曜の朝、Bと1マイル(1.6km)走って(先日1000日に到達😉)帰ってくると、門の前で70代のご夫妻が笑顔で迎えて下さいました。ご挨拶をすると、女性の方から、「濱邊達男先生の時代に子どもたちがお世話になりました」とお話しをして下さいました。さらに「小平善行先生の頃には保育補助としてもお手伝いさせていただき、とっても懐かしいです」と伺い、小平先生がいまお元気にされていることをお伝えしました。すると「本当にお世話になったんです」と涙を浮かべられました。荒尾めぐみ幼稚園で陽だまりのような思い出を作られたことが伝わってきました。とても感謝でした。もう30年以上前のことですが、この「温かさ」を繋いでいきたいと願っています。

また先週は、保健センターより心理士や保健師さんが来園されました。ミーティングが終わり帰られる直前に、一人の保健師さんが「めぐみさんはいつもケースが多く持ってくる書類袋がパンパンなんです。お世話になっています」と言われました。決して嫌味とか他意があるわけではなかったのですが、心に残るひと言でした。

もしかすると、小規模なわりに配慮が必要だったりするケースは、他園に比べて多いのかもしれません。けれども、「荒尾めぐみ幼稚園ならこの子が受け入れてもらえる。生き生きと過ごすことが出来る」と信頼して下さり、預けて下さっている結果です。

キリスト教保育の園に共通するのは「どのような子どもも受け入れる」という愛です。この根っこをこれからも大切にしていきたいと願っています。(有明海のほとり便り no.384)

ジェフリー・メンセンディーク宣教師を覚えて

ジェフリー宣教師と初めて出会ったのは25年以上前にもなります。わたしがメンバーだったSCF(学生キリスト教友愛会・東京)は、春・夏にアジア学院(栃木)でワークキャンプを行っています。そこに仙台学生センターのメンバーやジェフリー主事も合流して一緒にキャンプをすることがよくあったのです。特によく覚えているのは、伊豆半島にある松崎教会で行われたワークキャンプです。当時牧会されていた星野正興牧師は畑や田んぼを自ら持ち、農民牧師として地域と共に生きるという尊い働きをされていました。ジェフリー宣教師たちと一緒に農家のお手伝いをさせていただいたり、教会に帰ってから星野先生のお話しを聞いたり、テゼの讃美歌を歌いシェアリングをしたり…。とても濃ゆいキャンプでした。

2011年3月11日、ジェフリー宣教師もご家族も東日本大震災を被災しました。そして仙台学生センターがある東北教区センター「エマオ」に、被災者支援センター・エマオが設置されたのです。大震災の只中で両方の「エマオ」に責任のあったジェフリー宣教師のご苦労と痛みは計り知れません。2012年春にわたし達が被災者支援センター・エマオに遣わされたのも、ジェフリー宣教師が招いて下さったからです。ジェフリー宣教師が仙台を離れてからも、いつも「エマオ」のこと、またわたし達家族を覚え、支え続けて下さいました。

いまジェフリー宣教師は桜美林大学で教えつつ、『<尊厳>のリーダーシップ』(ドナ・ヒックス)を翻訳・出版し、「尊厳ワークショップ」を全国で開催しています。その根っこには3・11の経験があります。教会や園のリーダーを担うすべての人に読んでほしい一冊です。(有明海のほとり便り no.384)

10/20 ジェフリー・メンセンディーク宣教師が来られます!

ジェフリー・メンセンディーク宣教師(アメリカ合同教会、桜美林大学)が、九州訪問の折、荒尾教会の礼拝に出席され、メッセージを担当して下さいます。

ぜひご予定下さい☺️

次週主日礼拝予告 10月20日(日)午前10時半
こどもメッセージ  ジェフリー・メンセンディーク牧師
説教 「わたしは復活であり命である」  ジェフリー・メンセンディーク牧師
聖書 ヨハネによる福音書11章17~27節

礼拝後は、毎月第3主日礼拝後に行っている「キリスト教カフェ」を行います。ジェフリー宣教師とぜひご一緒しませんか?

11/17 創立78周年記念礼拝

神さまの守りと導きにより、荒尾教会では78年の歩みを過ごすことが出来ました。感謝を込めて、次のように記念礼拝を行います。

礼拝に参加されたことのない方も、ぜひご参加下さい!

日時 2024 年 11 月 17 日(日) 10時半 ~ 11時半
説教(メッセージ)「祝福を祈り続けて」
講師 川島直道牧師(錦ヶ丘教会)

1970年10月7日生。
東京神学大学大学院修士課程修了(旧約聖書神学専攻)、2002年錦ヶ丘教会主任牧師就任、現在熊本地区委員長および教区常置委員も兼任。

礼拝後、ささやかな昼食会そして12時30分から90分程度の研修「教会の変わらない礎〜わたしたちは何を受け継いでいくのか〜」 と題して行います。そちらもご都合があえばぜひご参加下さい。

※もしリモートで参加したいという方があれば直接メールなどでご連絡下さい。

神学校・神学生を覚えて

覚えている最も最初の神学生は、東京神学大学の学生たちです。小2で東京・東村山にある母方の祖母と同居することになり、家族で引っ越して以来、自転車で5分のところにある日本基督教団東村山教会の教会学校に出席するようになります。当時、東村山教会を牧会していたのはH牧師で東神大教授でもありました。その繋がりで、複数の神学生たちが東村山教会で実習を兼ねて過ごしておられ、わたしの教会学校の先生たちは、東神大の神学生たち。聖書の学びよりも(?)一杯遊んでもらいました。

それから高校を卒業後、父の紹介で「平和を実現するキリスト者ネット」という憲法9条を守るための超教派ネットワークの事務局でアルバイトをしばらくしました。当時、事務所が置かれていたのがNCC(日本キリスト教協議会)で、そこでも様々な牧師たちに出会う機会が与えられました。同志社、農村伝道神学校、日本聖書神学校出身の牧師たちも出会いました。

牧師になろうという決意が与えられた時に、今までに出会ってきた牧師たちの名前と出身神学校をリストアップしたのです。その時に、自分の信仰や召命に一番しっくりきたのが農伝でした。

4年通いました。特に1年の終わりにHさんと結婚し、3年の終わりにBが生まれ、喜びとともに経済的には最も貧しい時でした。それにも関わらず、最も豊かな時でもありました。毎週のように食パンを焼いて持たせて下さる方、Hさんが妊娠中には車で病院まで送迎して下さる方。Bの出産をあたかもわが孫のように喜んで下さり、教会員さんたちに「物心両面」支えていただき、一度も辛い思いをすることはありませんでした。

神学校での学びに苦労は尽きません。どうか神学生、そして神学校を覚えて祈り支えていきましょう。(有明海のほとり便り no.382)

『牧師とは何か』

18人の牧師・神学者が様々な切り口で「牧師」について語っている本(2013年出版)です。折に触れて読み返し、その度に新たな発見が与えられています。

今回目に留まったのは、「牧師の一生」と題して渡辺正男牧師が綴っている文章です。渡辺正男牧師は、1937年生、農村伝道神学校、南インド合同神学大学、プリンストン神学校で学ばれます。農村伝道神学校教師、玉川教会、函館教会、国分寺教会、青森戸山教会、南房教会の牧師を経て、2009年に引退されました。直接お会いしたことは一度だけなのですが、よくお名前を聞く大先輩の一人です。

わたしが渡辺先生の母校である農村伝道神学校の神学生だった頃に、東京にあるSCF(学生キリスト教友愛会)のワークキャンプで、毎夏訪問させていただいた教会の一つが、青森戸山教会でした。ちょうど教会のバザーがあり、前日からその準備をお手伝いしたのをよく覚えています。その頃には渡辺先生は辞され、次の牧師になっていた時代のことでした。

青森戸山伝道所は、青森市の郊外、八甲田山の麓の雪深い地に誕生したばかりの伝道所です。…十数人の会員ですが、底抜けに明るい教会でした。…広い駐車場を近所の人に負けないくらいきれいに除雪しました。連れ合い、隣の公園との間にある通学路の除雪を買って出ました。春になるとみなで花をいっぱいに植えました。ミニバザーを始めました。…会員が二十名を越えて、三年目に伝道所から第二種教会になることができました。(p.362)

わたし達がお手伝いさせていただいたバザーは渡辺先生の時代に始まったものだったことを知りました。「底抜けに明るい」青森戸山教会と、荒尾教会の「明るさ」に不思議な共通点と励ましを感じています。(有明海のほとり便り no.381)