「教会とマネジメント??」本のタイトルを見た時にクエスチョンマークがいくつも頭の中に浮かびました。「マネジメント」は、生き馬の目を抜くビジネス社会で使われる考えであって、一週間の間そこで傷つき疲れたわたしたちが毎週日曜日に集うこの教会とは、到底結びつくものではないと思ったからです。けれども、共著者の濱野道雄牧師(西南学院大学)の名前を見て、この本が単なる「教会ビジネス本」でなく、確かな神学に基づいていることが分かりました。同時に、園長・理事長として日々こども園の運営に責任を持つ身として、「保育マネジメント」の学びを最近集中的にしており、「マネジメント」という言葉自体へのアレルギー反応(?)は、大分収まっていたのです。読み進めていくと、マネジメントとは「組織をどうしたら大きくしていけるのか」ということだと誤解をしていたことに気付かされました。
教会も、誰もがそこで生きる意味を感じ、自分の居場所になっていくことができ、広くミッションの実現に役立っていくようなあり方を考えることがマネジメントだと思うんです。(p.163)
社会運動をするにしてもNPOにしても、マネジメントが必要です。そうでないと、あっという間に無責任で自己満足なものになってしまうところがあります…社会的な活動をしている教会のほうが数も増えることは、社会学的調査から言えそうです。けれども、数を増やすための手段として社会的なことをやるのでは、本末転倒になってしまう。そもそもイエスは、みんなと一緒にご飯を食べて、誰も友のいない人のところに行く、という素朴なところで働きました。(p.166)
では、具体的にどのようなマネジメントが教会に求められているのか。次号に続きます😉(有明海のほとり便り no.393)