「おばあちゃんの歌」

終戦から80年を迎えます。キ保連熊本地区園長会である先生が、「おばあちゃんの歌」を紹介してくれました。6月23日沖縄慰霊の日に戦没者追悼式で、城間一歩輝さん(小6)の詩です。

…一年に一度だけ おばあちゃんが歌う「うんじゅん わんにん 艦砲ぬ くぇーぬくさー」 泣きながら歌っているから悲しい歌だと分かっていた 歌った後に「あの戦の時に死んでおけば良かった」と言うからぼくも泣きたくなった

…五歳のおばあちゃんが防空壕での歌を歌い 「艦砲射撃の食べ残し」と言われても
生きてくれて本当に良かったと思った
おばあちゃんに 生きていてくれて本当にありがとうと伝えると
両手でぼくのほっぺをさわって
「生き延びたくとぅ ぬちぬ ちるがたん」生き延びたから 命がつながったんだね
とおばあちゃんが言った 八十年前の戦争で おばあちゃんは心と体に大きな傷を負った
その傷は何十年経っても消えない
人の命を奪い苦しめる戦争を二度と起こさないように
おばあちゃんから聞いた戦争の話を伝え続けていく
おばあちゃんが繋いでくれた命を大切にして 一生懸命に生きていく

約20万人もの尊い命が奪われた沖縄戦。せっかく生き残った人たちに対して、辛い言葉を投げかけられたことがあったのです。2000年前の十字架を覚え続けるキリスト者として、沖縄戦の歴史、広島・長崎の歴史、日本による植民地支配の歴史、その一つ一つの十字架を覚え続けていきましょう。(有明海のほとり便り no.422)