地区交換講壇・教区互助献金の意義

本日は熊本地区交換講壇です。熊本地区では長い間、交換講壇をすることが出来ませんでしたが、昨年ようやく再開しました。10年以上も交換講壇が出来なかった背景には、教師間・教会間の信頼関係の揺らぎがありました。

けれども、それから時が経ち、教師もほぼ入れ替わりました。その間、各教会は高齢化だけでなく、コロナ禍信徒の減少に直面しています。

メソヂスト(八代・熊本白川・武蔵ヶ丘)、組合(熊本草場町)、改革長老(錦ヶ丘・合志豊岡)、ホーリネス(熊本城東)などの旧教派の伝統を大切にしている教会も、荒尾教会のような「教団の教会」として立っている教会もある熊本地区です。教会一つ一つの伝統や信仰(神学)を尊重しつつ、同時に祈り支え合う地区になっていきたいと話し合い、とても久しぶりに再開した交換講壇なのです。この交わりと出会いを喜びましょう。

O牧師が牧会するM教会は教区謝儀保障を受給しつつ歩んでおられます。荒尾教会では教区互助献金を月定献金と同様に大切にしていますが、この互助献金がM教会はじめ必要な教会の謝儀保障に使われています。しかしそれは、「与える/受ける」といった二項関係ではありません。もしそれだけの関係であったら、謝儀保障を受けている教会が、むしろ熱心に互助献金を捧げていることを説明出来ません。また、M教会で行われているこども食堂、O牧師の教区・地区での様々な働き、そして何よりもその礼拝が、この熊本地区に欠けることが出来ないものです。わたしたちの十分とは言えない互助献金を、遥かにまさる大きな恵みがあるのです。教会として地区交換講壇・教区互助献金を大切にしていきましょう。(有明海のほとり便り no.430)