1946年11月13日(水)、浅野順一牧師(美竹教会)と松木治三郎牧師(熊本坪井教会)を招き、宮崎貞子さんご自宅にて初めての家庭集会を持ちました。18名の参加がありました。以来、松木牧師が月1・2回、熊本から荒尾まで来て下さり、貞子さん共々基盤を作っていったのです。
この79年間は決して順風満帆ではありません。どの時代を切り取っても、よくこれで持ちこたえることが出来たと、驚くことばかりです。何よりも先達たちの祈り・奉仕・献金・支え合いがあってこそです。そして、イエス・キリストの信仰が中心にあってこそ、荒尾めぐみ幼稚園共々歩むことが出来たのです。神さまに心から感謝しています。
昨日、本当に久しぶりに会堂のトイレ掃除をさせていただきました。普段は、礼拝・説教準備や役員会・理事会準備のために、会堂掃除まですることが出来ていません。けれども、会堂を掃除し、週報を折り、奏楽の練習をし、諸々の準備をして下さる方たちがいるからこそ、毎週の礼拝を守ることが出来るのです。地味でスポットが当たることはありません。けれども、そのような働きこそがこの79年の荒尾教会を支えてきたのです。
14日に、髙橋真人牧師(会津坂下教会)が62歳で召天しました。東北教区でとてもお世話になった大好きな先輩で、5日に電話したばかりでした。すでに緩和ケア病棟のベッドの上でしたが、涙ぐむわたしに向かって、むしろわたしを励ますように言われた言葉が耳にこだましています。
「真史、行き先が決まっているから怖いことはない。ただ、残念だし、寂しいんだ。夜寝る時、どうぞ明日、目覚めさせて下さいと祈ってる」
恐れではなく信じること。創立80年の歩みを、ここから、イエス・キリストと共に始めていきましょう。(有明海のほとり便り no.437)
