「道」 作:原田弥生

「あの道の美しさぁ」 私が6才の時96才で逝った
 曽祖母の最期の言葉

あの時あなたが見たその道は どんな道だったのですか?
 天に通じる輝く道だったのですか?

あの日からこの魂の奥底に
 あなたの見たあの道の幻が
 宿って消えない

あなたの血が流れ込み
 新しい命へと押し出す

あなたの人生の全てを導いた光が
 希望となって私の今を照らし続ける

光の方へ、輝く道の方へ
 歩んでいきなさいと

『信徒の友1月号』を読み返していると、原田弥生さんの詩が掲載されていたことに気付きました。まだ幼子であった弥生さんにとって、曽祖母の存在の大きかったこと、そして「あの道」という「最期の言葉」をしっかりと覚え続け、さらにその意味を問い続けていることに感銘を受けました。

選者の詩人・岡野絵里子さんが次のように評しています。

清い魂の持ち主だったのだろう。その日から、作者の魂にもまだ見ぬ道が敷かれたのだ。

「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことが出来ない」(ヨハ14:6)と言い遺したイエスの言葉とも響き合っています。 「あの道」へ「光の方へ」共に歩んでいきたいと祈っています。