核をなくすために

8月15日を何と呼びますか?

韓国では「光復節」と呼び「独立記念日」としています。何からの独立でしょうか?もちろん、日本からです。では日本では何と呼ぶでしょうか?「終戦記念日」と呼んでいます。確かに長かった戦争がようやく終わった、その意味を噛みしめる言葉として「終戦」は相応しいかもしれません。けれども、「加害者としての日本人」という反省に立つ時、「敗戦記念日」と呼ぶ方が、意味があるのではと考えています。

ノーベル平和賞を受賞した被団協が「被爆80年声明」を発表されました。

広島・長崎に原爆が投下され、人類が核時代に入って80年。…今や、被爆者健康手帳所持者は10万人を割り、平均年齢は86歳を超え、残された時間は少なくなりました。一方で、核リスクは極限に達し、科学者が警告する「世界終末時計」が終末まで89秒とこれまでで最短時間を示すなど、かつてない危機に直面しています。…、「唯一の戦争被爆国」を自称する日本政府の役割が不可欠ですが、同条約の締約国会議へのオブザーバー参加さえも拒否。防衛費を増大し、有事を想定した日米演習に核使用を求めるに至っては、「核共有」へ進む危うさがぬぐえません。国是の非核3原則の破壊、「核なき世界」への逆行を到底、許すことは出来ません。…私たちは、核兵器が人間とは共存できないことを、命ある限り訴えてまいります。国民と世界の皆さん、平和国家の道を確かにして人類の危機を救うため、ともに核兵器も戦争もない人間社会を求めてまいりましょう。

核兵器はもちろん原子力発電を含め核が人間とは共存できないことを、歴史が示しています。被団協の方たちの訴え・祈りをわたし達も共にしていきましょう。(有明海のほとり便り no.423)