一枚のハガキ

『信徒の友』4月号の「日毎の糧」4月19日は荒尾教会でした。全国の諸教会・信徒の方たちが、祈祷会などで荒尾教会を覚えて祈りを献げて下さいました。新型コロナウイルス禍の中で、家庭礼拝を2週持ち、正直とても寂しい思いをしていましたが、送って下さった祈りのハガキにとても励まされました。その中でも、特に驚いたのは、北海道瀬棚からの一枚のハガキです。

送って下さったのは、利別教会員のKさんでした。もう22年前になります。私が通った山形・基督教独立学園では高3になると、修学旅行を1ヶ月(!)かけて行います。お金はありませんので、山形から北上しつつ、各地のキリスト教施設や教会などで奉仕しつつ、泊まらせていただきました。訪問先の一つに瀬棚(せたな)という酪農地域で2週間ほどいくつかの酪農家のお宅に分かれて実習させていただく時がありました。その時に私がお邪魔したのがKさんのお宅です。広大な放牧地で、多岐にわたる大変な作業を、祈りの中で心を込めて実践されている姿が胸に焼き付いています。そのKさんが、私の名前を見つけ、ハガキを送って下さったのです。私の方は、この22年間すっかりご無沙汰していたにも関わらず…。Kさんはすでに息子さん家族に経営を委ねられ、お手伝いをされているとのこと。次のように綴って下さっていました。

荒尾教会、めぐみ幼稚園、山鹿教会の上に神様の祝福を祈ります。

このような時にだからこそ与えられた、神さまの不思議な守りと導きに心から感謝しています。(有明海のほとり便り no.159)