今年の運動会は、新型コロナウイルスによって大きな影響を受けました。両親だけでなく祖父母も楽しみに参加される行事です。密を避けるため、きりん組(年長)とうさぎ組(年中)のみとすることにしました。
特に2つのこと(①子ども主体、②普段の遊びが運動会へと繋がっていく)を大切にしようと心がけました。「子ども主体」の部分では、きりん組で輪になってミーティングを行い、子どもたち自身が運動会で何をしたいか、どんな種目に挑戦したいかを聞きました。出てきたアイディアは素晴らしく、めぐみ幼稚園の歴史の中で初めての種目が2つ(!)生まれました。
「虫と魚を見つけるぞ!」は、いわゆる借り物競争で、子どもの人数分の虫かごに、トンボやバッタ、金魚などを入れて保護者の方たちに持っていただきます。そして子どもたちがカードを引いてそれを見つけにいくというものでした。今のきりん組は虫好きが多く、外遊びの95%を虫探ししている子もいるくらいです。例年だったら運動会前日や当日朝の先生方は直前のリハーサルに力を入れるのですが、みんなで必死になって虫を探して走り回っている姿に、子どもたちも喜んでいました。
「できたよ、みてみて!」は、子どもたちが自分で発表したい運動を決めて行いました。空手の型、ブリッジ、側転、ダンス、どれも素敵でした。特に斜面上りは、お父さんたちと作った遊具で、日々遊び込まれているものです。そこに一人ひとりが一生懸命に挑戦していく姿、上に登った時に見せた満足顔に、深い感動が会場を包みました。
神さまがつくられた、かけがえのない子どもたち一人ひとりの<いのち>が、一生懸命に頑張る姿そのままで美しいことを再確認しました。(有明海のほとり便り no.180)