障がいを負う人々・子ども達と『共に歩む』ネットワーク

「障がいを負う人々・子ども達と『共に歩む』ネットワーク」が東京・調布にあり、定期的に『共に歩む』という機関誌が教会に送られてきます。目が不自由な青木優牧師(調布柴崎伝道所)そしてお連れ合いの道代さんが1986年につくりました。活動内容の紹介には次のように書かれています。

月一度「聖書を学ぶ会」を開き、それを原点に「共に歩む」ネットワーク活動を進めている。「障がい」が「マイナス」でなくその人の「個性」であることを確認しつつ、互いに「パートナーシップ」を育て合うことを目的とし、「障がい者」「障がい児」とよばれる人々へのバリアーを除き、その人権を守りつつ、共に歩むことを目指している。

https://chofu-npo-supportcenter.jp/01a001/

私の姉が西支区(現・西東京教区)の中高生会の活動で優牧師・道代さんと出会い、イベントに参加していました。私もそこに連れられて何度か参加させていただき、様々な「障がい」と共にある子どもたちとの出会いが与えられました。あるお母さんが「一緒に〇〇と遊んでみませんか」というチラシをそこで配られており、一度その子のお宅に行き、公園へ遊びに行ったことがありました。いま振り返れば、おそらく自閉症スペクトラムの子で、言葉でのコミュニケーションは難しかったけれども、思いの外二人で楽しく過ごすことが出来ました。

優牧師は召天され、道代さんも今年代表を退任され、いまは高齢者ホームにお住まいであることを知りました。そのホームでキリスト者は道代さん一人なのですが、ホールにあるエレクトーンで『聖しこの夜』を弾くと一人また一人と集まり、皆で唱和し「心こもる小さなアドベント」が出来たそうです。ここでも「共に歩む」姿に、感銘を受けました。(有明海のほとり便り no.190)

クリスマス礼拝・イブ礼拝

クリスマス礼拝 12月20日(日)10時半より ※愛餐会はありません

クリスマスイブ礼拝 12月24日(木)18時半より ※ページェントはありません

新型コロナウイルスの影響でそれぞれ短縮礼拝となります。このような時だからこそ、神さまの独り子イエスさまの降誕を共に喜びましょう。神さまは共にいて下さいます。

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

マタイによる福音書1章23節

新型コロナウイルス「第3波」

昨日、新型コロナウイルスの新規感染者数が3041名となり過去最多となった、というニュースが流れました。熊本県内でも32名の新規感染者があったそうです。何よりも感染された方たち、ご家族、医療従事者の方たち、様々な形で不安や心配を覚える方たちに、神さまからの癒やしと回復があることを祈りましょう。

ドイツのメリケル首相の演説を読み心が打たれました。言葉に力があるだけでなく、高齢者の方たちや重症化リスクの高い方たちのいのちを守らなければという熱意・真実が伝わってきます。このような言葉が、日本にも必要なのではないでしょうか。

クリスマスまであと14日です。14日!その間に再び感染が拡大してはなりません。レオポルディーナ(ドイツ国立科学アカデミー)は、この間は不要な接触を絶対に避けるべきだと言っています。これがとても辛い要求であることは承知しています。…申し訳ない、本当に心の底から申し訳ないと思っています。でも、毎日毎日、590人の死者という代償を払い続けることは、私には受け入れられないのです。…私が言いたいのは、クリスマス前に多くの人と接触したせいで、「あれが祖父母との最後のクリスマスだった」なんてことにはさせたくない、それだけは避けたいのです。…人と距離を取れ、人と会うな、マスクをしろなど、確かに非人間的な要求かもしれませんが、私たちの命を奪うほどのことではないでしょう。出来る限り多くの命が救われるよう、なおかつ滞りなく経済が回るよう、容易ではないこれからの日々を力を合わせて頑張っていきましょう。(ギュンターりつこさんのFacebookより)

(有明海のほとり便り no.189)

北大YMCA汝羊寮

私が札幌で過ごしたのは修士課程の2年間のみでしたが、信仰生活において大きな影響を受けた出会いが2つあります。一つは札幌北部教会との出会い。もう一つは、同じ釜の飯を食べた北大YMCA汝羊寮(じょようりょう)との出会いです。

このどちらが欠けても、神学校に行くことはありませんでした。卒寮後、札幌に帰った際には必ず寮に顔を出し、お世話になった寮母さんとランチに出かけています。けれども、荒尾に来てからは園や教会の業務でそもそも札幌へ帰る機会がつくれず、すっかりご無沙汰をしていました。

すると、同寮した理事から連絡をもらいました。「汝羊寮の寮生が減って危機的状況の中、オンラインで総会を開くことにしたので出てほしい」と。心配していたので、喜んで参加しました。最後に総会へ参加したのは卒寮した2007年度なので、13年ぶりです。懐かしい理事や監事の諸先輩だけでなく、先輩・後輩OBたち、現役寮生たちに会うことが出来ました。

汝羊寮の最大の特徴はキリスト教を基盤とした「自治寮」です。食費や維持費、寮母給与などもすべて自分たちで支出し運営します。毎週の学Y活動ではそれぞれが関心のあるテーマについて発題し対話し、寮集会では寮生活全般について喧々諤々議論します。毎朝の「聖書輪読会」では、ひたすら聖書を1日1章ずつ輪読していきます。そして寮母が作ってくれたご飯を腹いっぱい食べる(人生で最も多い食事!)日々を通して、「人と共に生きる」喜びに気付かされました。

そんな汝羊寮も建物の老朽化が進む中で、寮生が5名にまで減ってしまい寮運営もかなり厳しい状況です。遠く離れた荒尾でも、寮のために祈り支えていきたいと願っています。(有明海のほとり便り no.188)