熊本草葉町教会より、機関誌『ともしび』の最新号が届きました。そこに、本村和子先生(隠退教師)が「いのち・愛・平和を祈る」という題で寄稿されています。本村先生はいま芦北町で一人暮らしをされているのですが、7月豪雨の際、ご自宅が大きく被災されました。
豪雨の夜中、私は玄関で見守っていました。
真夜中になるころ、水が入って来て、
水嵩が増していきました。
間もなく、水は床上40cmに達しました。
寝室に行くと浮いた畳の上に
小さな木のベッドが乗っかっていて、
小さな箱舟のようでした。
…しかし私は、主イエスが共におられると感じ、
命を守られ、生きていることを主に感謝しました。
今日の聖書箇所では嵐の中での弟子たちとイエスの姿が描かれています。本村先生の信仰はまさに、豪雨の中にあっても、いやそのような時だからこそ、復活のイエスをより近しく感じるものだったのです。
被災した本村先生のところに、日下部遣志教区議長(川内教会)をはじめてして熊本地区諸教会からボランティアが集まり、片付けが始まっていきました。近隣のご高齢の方たちの中には転居された方もおられるようです。先生が暮らされる集落も寂しくなっているのではと想像します。
けれども、本村先生の次のように広く深く祈る姿に感銘を受けました。
わたしたちは、かけがえのない星、 地球に生きています。 多様な命を産み、育む地球。 私は地球が大好きです。 しかし、今や、温暖化や気候変動、 環境破壊や生態系の破壊、 脱炭素の問題が地球の未来・人類の未来に かかわる重要な課題となっています。 抑圧、紛争、テロが絶えません。 豪雨被災の日々に、 私は難民の人びとのことを思いました。 今、あらためて平和を願い、祈っています。
(有明海のほとり便り no.203)