れいはい紙芝居

新年度が始まって3ヶ月。荒尾めぐみ幼稚園・霊泉幼稚園では様々な課題が浮かび上がって来ています。視点を変えれば、それだけ保育現場が動いている証しでもあり、保育者・保護者が園児一人ひとりの園生活をあたたかく充実したものとしていきたいという願いの証しでもあります。心を込めて一つ一つの課題に取り組んでいきたいと願っています。

先日はひかり組(3・4・5歳児)のクラス参観を行いました。その日に向けて、担任のA先生・N先生が熱心に準備をされていました。嬉しかったのは、礼拝に心を向けるのが難しい何人かの子どもたちのために、A先生が手作りの紙芝居を作って下さったのです。当日は、礼拝の前にその紙芝居を読んでくれました。

神さまが子どもたちを一人ひとり見守ってくれていること、お祈りは自分のことだけでなく、周りの人たちのことを覚えて祈る大切さ、食前の祈りでは食事への感謝と共に、いま食卓を囲うことが出来ていない友達を覚えて祈る大切さ…。

子どもたちだけでなく、参加した保護者に、一つでも響くところがあったことを願っています。

キリスト教保育に欠かせない礼拝・お祈りですが、ともすればなぜ子どもたちと礼拝を行っているのか、その意味を見失ってしまい、単なる「朝のお集まり」になりがちです。もちろん「朝のお集まり」にも意味はありますが、「遊び」を中断してまで行うことなのか、よく分からなくなっていく…というのが、特に3・4・5歳児の担任の先生たちの正直な思いではないかと感じています。その疑問に対して、きちんと答えることが出来ていない牧師園長の自分にもどかしさを感じてもいる中で、2年目のA先生が一生懸命に考え紙芝居に繋げていった姿に、励ましと学びをいただきました。(有明海のほとり便り no.316)