キリスト教保育連盟九州部会主任研修会が熊本であり、主幹のE先生、H先生(霊泉)とわたしの三人で参加しました。充実した学びと出会いに笑顔あふれる一泊二日となりました。
広渡純子先生(九州ルーテル学院大学・元学長)による講演「原点から届けられるメッセージ~キリスト教保育の始まりを担った女性宣教師たち~」では、日本におけるキリスト教保育が、男性宣教師の連れ合いたち、女性宣教師たち、そしてそのミッションの深く共鳴した女性保育者たちの、神さまの愛への信頼と応答から始まったことを学びました。150年前、子どもたちの教育、特に幼児教育の重要性などを日本ではほとんど誰も理解していませんでした。児童労働に駆り出されている子どもたちも多くいました。そのような中で、子どもを一人の人格としてみる、子どもを中心とする保育を彼女たちは推進していきました。日本の教育において「子ども主体の保育」の重要性が広まりつつありますが、キリスト教保育が先駆的な実践をしてきたのです。
1902年に佐賀幼稚園(ルーテル派)がエマ・リパード宣教師夫人とM.B.エカード宣教師によって始められました。九州では活 水に次ぐ2番目、佐賀県では最初の幼稚園でした。広渡先生が紹介して下さった1枚の写真では、朝の集いの写真で、子どもたちが輪になって座っています。英語で“circle(サークル)”と呼んでいたそうです。一人ひとりが尊重されるこの輪の中に、イエスさまが共におられたのです。(有明海のほとり便り no.395)