『教会のマネジメント 明日をつくる知恵』④

いままで、この本から様々なヒントを得て来ましたが、最後の第三部は著者二人の対談となっていて、特に分かりやすい箇所となっています。

(濱野道雄)他の教会をモデルにしてマネジメントやリーダーシップのスタイルを模倣すると、やらなくてもいいことをやっているような徒労感だとか、あるいは、やらなくてはいけないことをやっていなかった、ということが生まれるケースがままある気がします。だから、何か新しいことをしなくてはいけない、変えなくてはいけないというのではなく「肩の力を抜いていい」、そして「できることがまだたくさんあるんじゃないですか」ということを伝えたいです。(p.170)

何かをモデルにして模倣していくことは、はじめ方としてとても有効な手段です。けれども、そのモデルとまったく同じようには出来ないことにも、往々にして気付かされます。その時に、諦めるのではなく、楽しく続けられるように工夫することではないでしょうか。

(濱野道雄)教会に生き生きしてほしいですね。誰かにやらされているのではなく。…イエスの物語をきちんと生き続けること。少し立ち止まり、このことを一度言葉にして整理してみる。マネジメントはこういうときのツールとして、とても役立つと思っています。…元気というのは単に声が大きくなるというようなことではありません。ああ生きていて良かった、これからも生きていこうと思えるようになったとき、初めて世界も日本も、ゆるされるならば変わり始めていくだろうという希望を持っています。(p.177)

最も根源的な「これからも生きていこう」「ゆるされている」というメッセージを、「生き続けて」いきましょう。(有明海のほとり便り no.398)