先日、県庁で園長等研修が行われ、「保育の質向上と組織マネジメント~チーム・組織で実現する保育の質と園長の役割~」と題して、井上眞理子先生(洗足短期大学)より講演がありました。とても有意義な学びでした。
まず、「マネジメント」というと、漠然と様々な経営管理のことを指すと思っていましたが、誤解でした。
マネジメントは方法論ではない。考え方(思考法)を学ぶこと
①実際に起きている課題・事件の分析から始める →事件の原因を探っていく
②成功事例からヒントを得る →そのために事例集などを参考にする
③園にフィットするようにカスタマイズする →園にあった小理論を作っていく。
そして、「マネジメント」のキーワードとして「組織」があります。
組織の成立条件 ①目的の共有→法人理念・保育理念が最低1つでも共有されているか? ②貢献意欲→理念実現のために専門性を組織に対して発揮しているか? ③コミュニケーション→目的のために情報共有し協同的に支え合っているか? サッカー日本代表は組織だが、渋谷の交差点にいるたくさんの人たちは組織ではない。
いま教会という「組織」においても、マネジメントが求められています。もちろんお金儲けや単なる組織拡大ではなく、福音の分かち合い(宣教・伝道)と奉仕というミッションのために。
では、荒尾教会が直面している課題は何でしょうか? 荒尾めぐみ幼稚園の運営、霊泉幼稚園の建替え、信徒の高齢化、教勢の広がりの難しさ、会堂設備のメンテナンス、地域の人口減少… 尽きませんが、祈り支え合いつつ楽しくマネジメントしていきましょう。(有明海のほとり便り no.315)