市内での新型コロナウイルス感染を受けて

荒尾市の方、また大牟田でも立て続けに8名の方が新型コロナウイルスに感染されました。その方たちの回復を祈りましょう。

教会・幼稚園としても蔓延防止のための対応を取っていかなければなりません。まず教会では短縮礼拝をもうしばらく継続させたいと思います。もし感染が市内で広がっていく場合は、再び家庭礼拝に切り替えていくことも役員会で検討したいと思います。

特に難しいのは、幼稚園での対応です。そもそも幼児教育において、三密を避けることなど不可能です。保護者・教職員にも様々な受け止め方がある中で、どのような対策が最善なのか、正直頭を抱えています。行政とも連携しつつ判断しなければなりません。

同時に、濃厚接触者あるいは感染者が園児・教職員に出た場合も想定しておく必要があります。ここで何よりも避けたいのは「感染・濃厚接触=悪」という図式です。緊急事態宣言が解除され、それぞれが悩みつつ三密を避けつつ社会生活を営んでいます。むしろ正直に感染や濃厚接触の情報を伝えてくださったこと、さらなる感染を防ごうとしてくださっていることを感謝すべきです。そうすることで、「次の感染隠し」も防げるはずです。

先日国連が「自然破壊や気候変動が続けば、新型コロナウイルス感染症のような病気が増える」と報告しています。世界規模の自然破壊をつくり出しているのは、資本主義の過剰な利益追求であることは明らかです。そのような社会・世界を造り出してしまっている私たち自身の罪を神と隣人とに告白し、そこにこそ目を向けて、神の国の建設へと向かっていきたいと願っています。(有明海のほとり便り no.169)