鹿児島加治屋町教会と藤原亨牧師

鹿児島加治屋町教会での礼拝と信徒研修会へ派遣していただき、心から感謝いたします。鹿児島加治屋町教会と荒尾教会は単に同じ九州教区という繋がり以上のものがあります。荒尾教会出身教職の藤原亨牧師がかつて牧会されたのが、鹿児島加治屋町教会でした。以前、キ保連九州部会設置者園長会で鹿児島地区に古くからいらっしゃる方たちから、藤原牧師が当時教会幼稚園のためにご尽力された活躍を伺ったことがあります。

藤原牧師は隠退後、わたしが大学院時代を過ごした札幌北部教会で晩年を過ごされ、わたしが神学校に進むことを喜び励まして下さった方でもあります。そのわたしが荒尾教会に赴任し、そして本日鹿児島加治屋町教会に招いていただくことに、驚きを隠せません。そのような繋がりを先方が知っていて招かれているわけではないからです。神さまの深い導きを感じています。

藤原牧師は1955年に牧野富士夫牧師から受洗しています。『50周年誌』にその時の心境を次のように綴っています。

今は亡き外井昭男さんと文学サークルで知り合ってすぐに無理やり誘われて教会に行くようになりました。最初はイヤイヤながら行きましたが、次第に聖書の中のイエス・キリストに惹きつけられて喜んで行くようになりました。また聖書を死物狂いで読みました。もしこの中に自分を活かしてくれるものがなければ自分の人生はもうこれで終わりだと切羽詰まった思いで必死でした。そしてとうとうイエス・キリストの十字架を信じることが出来、救われ、キリスト者として新生することができました。それは教会に足を踏み入れてわずか三ヶ月の出来事でした。まさに魂のニヒリズムから解放されて、生き返ったのです。まさに私は死から甦って、新しい人生を歩み始めることが出来たのです。

この福音をこれからも分かち合っていきましょう。(有明海のほとり便り no.267)