横野朝彦先生をお迎えします

76年前、一人の信徒・宮崎貞子先生の祈りと働きによって始まった荒尾教会。礼拝出席約10名の小さなわたしたちが、荒尾めぐみ幼稚園と共に今日まで歩んでこれたことに、神さまからの不思議な守りと導きを感じています。

心からの感謝を込めて次週創立76周年記念礼拝を行います。

講師として横野朝彦(ともひこ)牧師を岡山からお招きします。農村伝道神学校1年の終わりに結婚し、住居を探していたわたし達に、横野先生や番町教会が快くお部屋を提供して下さり、以来卒業までの3年間公私共々とてもお世話になった恩師です。

人生で一番貧しかった神学生時代。千代田区という東京のど真ん中で、大きなビルや高級マンションなどに囲まれ暮らすことになり、その生活水準のギャップに戸惑うことも多々ありました。しかも2年目の終わりには橅も与えられ…それにも関わらず、なぜかとっても「豊かな」日々でした。

毎週のように教会員さんたちから、あれやこれやと差し入れをいただきました。絆奈さんの妊娠が分かったら、ほぼ毎回病院まで車で送迎し付き添って下さる方も。橅が生まれてからは、沢山のお祝いに加えて、ますます支えていただき…当時の橅の栄養源は99%番町教会でした。横野先生にも礼拝説教の機会などもよく作っていただいたり、食事をご馳走していただいたり、番町教会時代の思い出は尽きません。横野先生は番町教会の移転・新築というとても大きな働きを成し遂げられ、退任されました。

わたし達が番町教会を離れてから11年になりますが、お世話になった方たちの中には、この間に召天された方たちが何人もおられます。感謝を込めて横野先生をお迎えしたいと願っています。(有明海のほとり便り no.287)