農村伝道神学校

本日は鹿児島にある三教会(川内・阿久根・串木野)合同礼拝へ派遣していただきありがとうございます。荒尾に赴任してからとてもお世話になっている、川内教会の戸田奈都子牧師・日下部遣志牧師からの依頼であったこと、そして元々は農村伝道神学校に関わりが深い三教会で始まった合同礼拝であることを伺い、お引き受けいたしました。

日本キリスト教団の牧師になるには、いくつかのルートがありますが、教団関係の神学校を卒業して、教師試験を受験するのが一般的です。教団立の東京神学大学、認可神学校の関西学院大学神学部・同志社大学神学部は有名ですが、専門学校となる日本聖書神学校(夜学)や東京聖書学校(ホーリネス系)はあまり聞いたことのない方もおられるのではないでしょうか。農村伝道神学校(農伝)も専門学校であり、日本基督教団の中でもとても小さな神学校の一つです。

「農村」という言葉が表しているように、「都市」「中央」「権力」「お金」といったものから、もっとも離れた場(周辺・辺境)での宣教活動を志しています。そのスピリットに共鳴し集まってきた神学生たちですが、全員が卒業して牧師になっていくわけでもなく、途中で違う道を見出していった同級生たちもいました。

卒業生たちは自ずと「個性的」な…というか、芯が一本通っている牧師たち(身近な先輩だと前々任の小平牧師😉)が多いように感じています。他の神学校は同窓会でよく集まったりしているようですが、農伝は良くも悪くも群れません。どこの教区に行っても、何十年も小さな地方教会に仕える先輩たちに出会います。そんな先輩たちが繋いだバトンを、これからどのように引き継いでいくのか、深い感謝と共に大きな課題が残されています。(有明海のほとり便り no.319)