突然の訃報を前に

「A牧師が2023年10月9日(月)に天に召されました。55歳でいらっしゃいました」という訃報を受け取り、呆然としてしまい、仕事に手がつかなくなってしまいました。牧師園長として幼稚園の責任も持ち、認定こども園への移行、そして新園舎建築をやり遂げた矢先でした。しかも、新しい教会の会堂建築も同時に成し遂げたところでした…。

A牧師と初めて出会ったのは、わたしが札幌にいた頃です。当時、A牧師は札幌の教会・幼稚園を牧会されていました。修士2年の冬、悩みに悩んだ末に農村伝道神学校へと行くことが決まった頃に、たしか天皇制・靖国問題を覚える集会が札幌でありました。教団だけでなく、各諸教派そして仏教諸派も集うもので、大きなお寺で行われました。赤いパーカーを着ていったら、みなさんフォーマルな服装で、一人場違いで少し恥ずかしかったのを覚えています。その場に、A牧師が出席されていて、ほとんど仏教関係の僧侶さんたちの中にわたしを見つけると、嬉しそうに話しかけてくれたのをよく覚えています。

A牧師も農村伝道神学校の出身で、わたしが農伝に進学してからすぐに、A牧師も西東京の教会・幼稚園に転任されました。神学校日礼拝などにお招きいただいたり、お連れ合い共々とてもお世話になりました。 北海道に転任されてからは直接お会いする機会はほとんどありませんでしたが、A牧師園長の働きと温かい人柄はいつも胸にありました。あまりにも早すぎる召天に、最も驚き悲しみの淵にあるご家族、そして教会・幼稚園の関係者に癒しがあることを祈ります。(有明海のほとり便り no.331)