きく

16日(金)午後、常勤・パート教職員全体での参加型研修を、「ビジョン(理想・夢)2024」をテーマに行いました。まずは礼拝を守り、神さまに心を向けます。同僚性を高めるために4チームに分かれてビーチボール大会(大盛りあがり😁)。わたしからスライドを用いながらビジョンを語り、N先生から異年齢保育(3・4・5歳児)について、Y先生から育児担当制保育(0・1・2歳児)について語っていただきました。三人の話しを聞いて、それぞれ感想や活かしていきたいことを付箋に書いてチーム内で分かち合い。中には「2040年になっても荒尾めぐみ幼稚園は残っていてほしい」という意見も😆。

次に「きくワーク」を行いました。丁寧な保育では、保育者は叫ぶような声掛けではなく、一人一人の子どもたちに声を届けることが求められます。そのためにはまず子どもたちの声なき声、心に「きく」ことが大切です。

ワークを準備する中で、きくには「聞く」「聴く」「訊く」「効く」「利く」など様々な漢字があって意味も異なることを知りました。さらに次の禅語に出会いました。

掬水月在手 (水を掬(きく)すれば月 手に在り)

秋の夜に、川へ両手を入れて、水を掬(すく)って見ると、手に月が映る。そのように(仏の)慈悲も、貧富や年齢、男女関係なくすべての人に届くという意味です。真っ直ぐな心で子どものメッセージを聴くことは、水を子どものメッセージに見たてて、静かにそっと水を掬うイメージと重なります。二人一組になって、たらいの水を掬って、となりのたらいに「静かにそっと」移し、その感想を分かち合いました。

初めてのワークでしたが、「きく」ことを言葉だけではなく、体験として、学ぶ(習う)ことが出来ました。(有明海のほとり便り no.348)