「子どもたちと一緒に心踊れるかが心配だった。」
昨日の霊泉幼稚園卒園式の後に、小平先生が退任の挨拶での言葉です。
2年前、霊泉幼稚園では急な園長退任がありました。私たちは途方に暮れ、臨時理事会で何度も話し合い祈りました。そして与えられたのが、「小平先生にピンチヒッターを依頼してみよう」という案でした。切羽詰まる思いですぐに連絡を取り、ご自宅近くの「だいこん亭」(とてもヘルシーで美味しかった!)で、夕食を二人で共にしました。私からそのような提案があることは、まったく予想だにしなかったはずです。事実、驚ろきの表情で聞いて下さっていました。けれども、私が驚いたのは、相談の最後では、すでに半ば覚悟を決めて下さっていたのです。「これも神さまからの命令でしょう」と。私は、小平先生の健康にも関わることであり、ご家族とよく話し合っていただけるようにお願いして、その日は別れました。
すると次の日の朝、「引き受けたい」とお電話をいただきました。そして約2年間、片道1時間の道のりを車で通い、その勤めを果たして下さいました。心から先生に感謝するとともに、神さまからの守りに感謝しています。
昨日の卒園式で、小平先生は「高齢で身体はどうしても衰えるんです。けれども、信仰があれば、子どもたちと一緒に心踊れると信じています」と、話され気付かさました。肉体的に子どもたちと一緒に激しく踊ることは、確かに難しいかもしれません。けれども、「心が踊っていれば」、子どもたちはすぐに気づいてくれます。そして笑顔が広がっていくのです。
目には見えない根っこ(心・気持ち・魂)を何よりも大切にするのが、キリスト教保育です。荒尾めぐみ幼稚園・霊泉幼稚園が、子どもたちそして教職員みんなの心踊るものでありたいと祈っています。(有明海のほとり便り no.202)