九州教区災害対応準備小委員会

昨年春の総会で九州教区に災害対応準備小委員会が設置され、委員長を引き受けることとなりました。委員は3人だけですが、他2人の教師は、被災者支援活動を通して出会った「震友」なので、とても建設的な議論を交わすことが出来ています。

1月1日に起こった能登半島地震によって石川県では、241人が死亡されました。また石川県の避難者は 1万1735人にのぼります。荒尾教会としても祈り続け、出来ることをなしていきましょう。

もともとは大災害に備えての備蓄整備が小委員会の目的だったのですが、このような状況の中で、同時並行で教区としての災害時対応について文案を作成することとしました。

28日(水)に、その文案について色々と話し合ったのですが、九州教区として災害時には、教会・教師・家族のいのちを守りつつ、被災された方たちへの支援活動も同時に行っていくことを提案することで一致しました。教会は真空にあるのではありません。地域に根ざし、地域と共に歩む中で、「神と人とに仕える」教会・教区でありたいという願いが込められています。

緊急事態対応(災害発生時から約3日間)、応急対策(3ヶ月から6ヶ月くらいまで)とまとめていきました。そして、復旧・復興対策(それ以降)をこの文案に含めるかどうか議論になりました。災害によって状況が大きく異なる中で、教区としてそこまで果たして出来るのかという課題があるからです。けれども、「仮設住宅から復興住宅など新たな歩みに踏み出していかれるまで共に寄り添っていきたい」という一文を加えることとしました。イエスさまに倣いつつ、仮設から引っ越すまで被災された方たちと共に歩ませていただいた経験と思いがここに込められています。(有明海のほとり便り no.350)