ここに遣わされた初年度、大ピンチの際に大分・中津から園のために来ていただいたY先生から、自身幼児教育の学びを深められている中で、様々なアドバイスをいただきました。読んだらいいと紹介していただいた本の中に、高山静子教授(東洋大学)の著作がありました。いま振り返ればそこからが自分なりに、保育「環境」について考えを深めていくターニングポイントだったように思います。
キリスト教保育では、主体(主役)は先生ではなく、子どもたちです。神さまが子どもたち一人ひとりをかけがえのない存在として愛し、慈しみ、最初から「育つ力」を授けて下さっています。園で子どもたちと出会う教職員の役割は、育ちを邪魔しないで、伸びやかに広がる環境をつくっていくことです。
「それをどう実現していくのか?」が、園長に託されている働きです。高山先生の本を何度も教職員と共有し、他園も訪問させていただきました。特に衝撃を受けた各園に共通することは、園長や先生たち自らが遊具つくりに取り組んでいたという点でした。
とにかくやってみようと思い、おそるおそるインパクトドライバーと丸のこを買ったのがちょうど1年前でした。木工に挑戦するのは生まれてはじめて…。まったくの手探りで遊具作りをはじめました。河内からたち保育園の初瀬園長にはいつもアドバイスをいただきました。 そして登園自粛期間のこの時、先生たちみんなで協力してきりん組(年長)にロフトを作ることが出来ました!まだまだ道半ばですが、これからも子どもたち主体のキリスト教保育を深めていきたいと願っています。