核兵器禁止条約発効

昨日は、Sさん・Sさんの結婚式を無事執り行うことが出来ました。新型コロナウイルス感染対策や雨のために、式以外にもみんなの知恵を合わせて、それぞれの努力と気遣いが普段以上に溢れた、温かい式となりました。新たな歩みを始めていくお二人そしてゆうちゃんのことを覚えてお祈りしましょう。

22日は、国連で核兵器禁止条約が発効されました。これにより核兵器の開発、保有、使用が全面禁止されることとなりました。とても残念なことに、被ばく国である日本がこの条約に参加していません。

教団ジャーナル『風』第68号に、Kさん(三木志染教会信徒)が証しを綴られ胸を打ちました。

1945年8月6日8時15分、新型爆弾は投下され、一瞬にして広島は廃墟と化しました。生後8ヶ月の私は、爆心地から1.1キロの広島流川教会の牧師館で、母に抱かれて家の下敷きになるも、生き残ることが出来ました。…幼かった私が忘れることの出来ないのは、多くの親を亡くした子ども達、それと火傷を負ったお姉さん達です。

Kさんは両親から「おまえは町内で生き残ったたった一人の赤ん坊だから、広島のために、世界平和のために生きて欲しい」という言葉に、反抗していた時期もあったそうです。けれども、イエスの山上の説教「平和をつくり出す人たちは、さいわいである」が、ヒロシマへの取り組みへと歩みだされていきます。

被ばく国である日本が参加していないのはとても残念です。広島・長崎を経験した日本が先頭に立たないで、どこが立つのかと海外の人たちに問われます。核の無い世界を被ばく国日本から発信したいものです。

(有明海のほとり便り no.194)