先日、はるばる群馬から荒尾を訪ねてきてくれた、三浦啓牧師園長(桐生東部教会・にじいろこども園)と、様々なことをゆっくり話すことが出来ました。特に、ブレずにキリスト教保育を実践していく歩みから、大きな刺激を受けました。子どもたちはもちろんですが、こども園で働く教職員や、養成校から来る実習生一人一人をとても大切にされ、そこから生まれてきた子育て支援センターの働きの充実に感銘を受けました。
昨年の法人研修で三浦牧師から学んだことを思い起こしていました。あいにくのリモート研修でしたが、「保育観」をテーマにどんなキリスト教保育をわたし達が願っているのか問われ考えました。特に響いたのは次の言葉です。
保育観を大切にするのなら、1/100に届く保育をすること。99を追わない。必ずその1が次第に2、3、10に繋がっていく。良いもの(保育)は必ず伝わる、求められる!
いま少子化の波がどんどん押し寄せる中で、経営責任がある園長・理事長としては新入園児が来てくれるだろうかと不安で一杯です。ただ待つのではなく、インスタグラムやYoutubeなどのSNSを使って積極的に情報を届けてもいます。けれども、中々すぐに成果が現れることでもなく、ジワリジワリというのが現状です。
そんな中で、分かりやすい「〇〇教室」「〇〇式」などへの誘惑は常にあります。けれども、久しぶりに三浦牧師と対面で話す中で、99人ではなく目の前の1人を大切にすることこそがキリスト教保育の原点であること、それを実現してくれている教職員や保護者たちを祈り・支え、このよさを発信していくことが牧師園長の仕事であることを再確認しました。(有明海のほとり便り no.330)