アドベントを迎えて

昨日、キ保連熊本地区の合同クリスマス礼拝が熊本白川教会を会場に4年ぶりに行われました。園長会で話し合いを重ね、コロナ禍前のように大々的に行うのではなく、何よりも礼拝を共に守ることを大切にしようと、礼拝と簡単な茶話会というシンプルな形での開催でしたが、荒尾めぐみ・霊泉そして県内のキリスト教園から100名以上が集い、温かい交わりの時となりました。

司式は大田七千夫牧師(武蔵ヶ丘教会)で、そのメッセージが心に沁みました。ルカ福音書2章をもとに羊飼いたちの姿からお話下さったのですが、乳飲み子イエスを羊飼いたちが見つけるのは「飼い葉桶」であり、この「飼い葉桶」は羊飼いたちにとっては、牧畜の現場で日々使う最も身近なものでした。つまり救いはわたし達の日常のただ中にまったく予期せぬ形で訪れるのです。

人類の救い主はベツレヘムに生まれ給うたのである。これによって神の愛が、神の教えが万人に及ぶこと、が明らかにせられたのである。これは大きな福音である。特定の人、特定の才能のある人々だけでなく、むしろそういう人々ではなく、平凡な人々が救いにあずかるのである。キリストは私共のような平凡な取るに足らない者にも降り給うたのである。これがクリスマスの一番大切な意義である。(鈴木弼美「独立時報」第45号1963年) 

今日からアドベントに入りますが、このような時代だからこそ、この「大きな喜び」(ルカ2:10)、救いの訪れを待ち望みつつ過ごしましょう。(有明海のほとり便り no.338)