キリスト教保育連盟熊本地区では毎年6月に春季保育者研修を開いています。これは主に初めてキリスト教保育に出会う新任保育者に、キリスト教とは、キリスト教保育とはどういったことなのかを学ぶ場です。いつもとても分かりやすく、学びになり、私自身毎年楽しみにしています。
今年度から地区の会計を担うこととなり、準備に携わったのですが、新型コロナウイルスの影響で物理的に一箇所に集まるのを止めて、オンラインで持つこととしました。
「キリスト教保育への招き」という題で、O先生(九州ルーテル学院幼稚園前園長)がお話をして下さいました。キリスト教保育のキーワードとして①祈ること、②聖書の二つを挙げられました。
- 子どもたちに対して、時々自分の感情が出てしまう時、後で反省するような時はないだろうか。どうしても愛せない子どもがいるかもしれない。苦しい時、どんな時でも「自分の言葉」で祈ること。言葉は呼吸であるように、祈りも呼吸。それが出来ればキリスト教保育は大丈夫。それが救いでもある。
- 礼拝ではぜひ「主の祈り」を子どもたちに覚えてほしい。意味は少しずつでいい。卒園してからも子どもたちは覚えている。
- 礼拝は発達障がいのある子にはじっと静かに座っていることが難しい。けれども、事前の予告・カードや写真の活用など工夫しつつ、あせらずゆっくりとやっていってほしい。
保育者のほとんどはキリスト者ではありません。けれども、洗礼の有無に関係なく、愛し導かれる神さまと共に、キリスト教保育があることを改めて学ぶことが出来ました。(有明海のほとり便り no.163)